Last Update: 2011/03/09
ノアの時代の大洪水
- 箱船の残骸はあるのでしょうか?
- 化石はどうやって出来るのですか?
- 洪水と氷河期はどう関係があるのですか?
- 箱船の建造にはどれくらいの期間がかかったのでしょうか?
- なぜ洪水が地球規模だと分かるのですか?
創造論と進化論に関する全般的な質問
- 創造論が正しいなら、どうして世の中は進化論ばっかりなのですか?
- 校の先生や教科書、テレビ番組の説明は、もっともらしく思えるのですが。もし間違っているのであれば、何故あんなにはっきりと語られているのですか?
- 教科書や新聞では、「××億年前の××の化石が発見」「××億年前に××が原因で進化した」みたいに断定されていますが、なぜですか?
- なぜ、進化論が間違いであることを学ぶ必要があるのですか?
- 聖書と進化論、両方信じてはいけないのですか?
- 進化でも創造でも、別にどちらでもよいのではありませんか?
科学的な知識に関する質問
- なぜ何億年という長い年月が必要だと言われているのですか?
- 「斉一説(せいいつせつ)」とは、なんですか?
- 地層の年代は、どのようにして決定されているのですか?
- 放射性物質を用いた年代測定法とは、具体的にどんな方法なのですか?
- 発掘された化石の年代は、どのようにして割り出されるのですか?
- もし何億年もの時間が経っていないのであれば、数億年かけて削られたといわれているグランドキャニオンのような地形はどのように出来たのですか?
- もし何億年もの時間が経っていないのであれば、化石はどのように出来たのですか?
- 大陸移動説は間違っているのですか?
- 恐竜は実在したのですか?
- なぜ恐竜は絶滅したのですか?
- 地球から太陽や惑星への距離は、どのようにして測定されているのですか?
- 遠い星の距離の測定は、どのようにして行われているのですか?
- ビッグバン説をどう理解したらよいのですか?創造主がビッグバンを引き起こされたと理解してはいけないのでしょうか?
- 星が何億光年先にあるということは、宇宙の年齢が何億年ということになるのではないのですか?
- こんなに多くの星があるのだから、どこか別の惑星にも生命体が存在するのではありませんか?そこにも、創造主は別のかたちでご自身を啓示されているようなことはないのでしょうか?
聖書の記述に関する質問
- 六日間で天地を創造するというのは、あまりにも短すぎるのではないですか?
- 「一日は千年のように」という聖句があるのですから、創造の一日は、実は非常に長い期間のことを指しているのではないのですか?
- 四日目に太陽ができたのに、一日目に光があるのは矛盾していませんか?
- 創世記一章で「創造された」と記されていない生き物(微生物・ウイルス)などはどうやって出て来たのですか?
- アダムのあばら骨からエバができたというのは本当ですか?
- アダムは、実在する人物なのですか?人類の祖先を象徴する存在として書かれたのではないのですか?
- アダムは本当に930年生きたのでしょうか?
- カインはどこから妻を得たのですか?
- エデンの園は実在したのですか?またそうであればどこにあるのですか?
- どうしてチグリスやユーフラテスのような同じ川の名前が、現在も残っているのでしょうか?
- 箱船には、本当にすべての生き物が乗ったのですか?
- バベルの塔の事件で、どうして人々は急に異なる言語を話すようになったのでしょうか?
- 創世記は、誰が書いたのですか?
- 天地創造はいつ起きたのか、聖書の記述から分かるのですか?
ノアの時代の大洪水
箱船の残骸はあるのでしょうか?
ノアの箱船の残骸は、トルコにあるアララテ山の万年雪の下のどこかに、今でも氷漬けになって埋まっていると考える人たちがいます。しかし、聖書の言うアララテ山が、今のトルコのアララテ山と同じかどうかははっきりとしておらず、その付近の他の山であるという説もあります。また、今のトルコのアララテ山付近は、政情不安定のため学術調査隊でさえも入山出来ず、この問題は未だ謎につつまれています。
化石はどうやって出来るのですか?
まず、化石の定義を確認しましょう。化石とは、
1)過去の生物の遺骸(遺体)や生命・生命活動・生活の痕跡(生痕)が残されているもの
2)石化しているか否かは関係ない
つまり、中に昆虫の死骸を閉じ込めたコハク、恐竜のフン、足跡、氷漬けのマンモスなども、化石です。
化石ができるには、いくつかの条件が必要です。
まず、その生物の死骸や痕跡が消えてしまう前に化石になる、ということです。野原で死んだ昆虫が化石になる様子を見た人はいません。なぜなら、死骸は他の生き物に食べられたり、腐敗、分解されたりして、土に帰るからです。そうなる前に化石として痕跡をとどめるには、特殊な条件が必要だとわかると思います。
実は、化石ができる絶好の環境とは、洪水時に土砂などの堆積物、もしくは噴火時の火山灰によって急速に生き埋めにされ(もしくは死後直後に埋められ)、空気から遮断されるということが挙げられます。特に、堆積物の量が半端ではなく、圧力や熱も加われば、更に状態のよい化石ができます。堆積物に急速に埋められた生物の場合、体の組織成分と、埋められた周囲の土砂に含まれている鉱物とが化学的に置き換えられてゆきます。たとえば骨では、骨質部分と骨髄部分で異なる鉱物と置き換えられるので、化石から元の生物のことがよく分かります。
大洪水や大噴火などの天変地異は、人や生物にとっては生死に関わる恐ろしい災害ですが、そういうときに化石ができるというわけです。(たとえば、イタリアのポンペイ遺跡では、西暦79年のヴェスヴィオ山の噴火で逃げ遅れた人や犬などが火山灰に埋められ、その後、火山灰は固まり、その中の死骸の跡が空洞としてきれいに残っていて、石膏を流して、復元することができました。その生命の痕跡も立派な化石です。)
これから、化石を見たら、少し、悲しい気分になりますね・・・。
洪水と氷河期はどう関係があるのですか?
実は、ノアの時代の大洪水は、ただ雨がたくさん降っただけではありません。
「ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた。そして、大雨は、四十日四十夜、地の上に降った。」(創世記7:11〜12)
と記されています。つまり聖書は、その洪水が始まった日に、次の二つのことが起きたと記録しています。
○ 一つは、巨大な水源がことごとく張り裂けたこと。
○ もう一つは、天から、40日40夜にわたる雨が降ったことです。
日本語訳では少しわかりにくいという方には、英語訳を見ていただくと更によくわかるかと思います。
"In the six hundredth year of Noah's life, in the second month, the seventeenth day of the month, on that day all the fountains of the great deep were broken up, and the windows of heaven were opened. And the rain was on the earth forty days and forty nights." (Genesis 7:11-12)
一つは、all the fountains of the great deep were broken up. このfountains of the great deepとは直訳すると、深い地下の泉です。つまり、当時、 地殻の下には大量の水の層、もしくは水を沢山溜めた水がめのような窟が沢山あったと考えられ、それが、地震、噴火を伴う大地殻変動によって割れ裂かれ、地下から水が大量に溢れ出た ということです。
もう一つは、the windows of heaven were opened. And the rain was on the earth forty days and forty nights. これは、上から大量の雨が40日間降ったというこ とです。
上からも下からも水攻めだったわけです。そして下の水が出てきたのには、地震や噴火が関係していたということです。
ここでポイントは、「噴火」です。今で も世界のどこかで大きな噴火が起こると噴火のときの噴煙(細かな火山灰)が成層圏まで届き、大気圏に沿って地球全体を覆ってしまうので、太陽の光が届かなくなって、地球の温度が下が るということがあります。大噴火が地球のあちこちで同時多発的に起きれば、地表はかなり暗くなり、その状態が長く続くでしょう。ノアの時代の大洪水の出来事のときにも、非常に大量の噴 煙のせいで、地表が寒くなり、それが長く続いたため、それで、「氷河期」と呼ばれる時代を招いたと考えられています。(ある学者は洪水後から冷えはじめ、その影響は恐らく500〜1000年間 に及んだと考えます。)
ただ、地球が冷えただけでは、氷河はできません。氷河ができるには、大量の水分が必要です。これも、洪水に伴って起きた多数の海底火山の噴火が関 係しています。海底火山の噴火は海の温度を上昇させます。多くの海水が蒸発し、それが気温や気圧の関係でより冷えた環境の極地方に移動、水蒸気をたっぷり含んだ湿った雪となって大 量に降る、といったことが起きたと考えられます。
そういうわけで、ノアの時代の大洪水は、氷河が形成されるのに必要な環境条件をもたらしたのです。
箱船の建造にはどれくらいの期間がかかったのでしょうか?
考え方がいくつかあります。 以下、期間の長い順にご紹介します。
@120年という考え。
これは、創世記6:3「そこで、主は、『わたしの霊は、永久には人のうちにはとどまらないであろう。それは人が肉 にすぎないからだ。それで人の齢は、百二十年にしよう。』と仰せられた。」(新改訳)が根拠となっています。
この箇所は2通りの解釈があり、A)一つは、人の寿命が120年となったとい うものB) もう一つは、(洪水によって)さばかれるまで残り120年というもの。
Bの解釈の方がより聖書に忠実な解釈であると思われますが、日本では、訳も齢となっているように、これ は寿命のことを指しているというAの解釈で理解する人が多いです。「齢」とされたことばは、ヘブル語ではヨーム(意味:日、年、期間)、英語ではDaysとなっており、「残された日々」の意味が 現されています。英語でこの箇所は、「And the Lord said, "My Spirit shall not strive with man forever, for he is indeed flesh; yet his days shall be one hundred and twenty years."」(New King James Version)となっています。
よく見ると、この預言のことばが与えられた後も多くの人が120年以上生きています。ノア(950歳)、セム(600歳)、アブラハム(175歳)など 。確かに、ノアの洪水以降、代々、人の寿命が短くなりますが、120歳にとどまることなく、今日の日本の平均寿命では世界最長で約80歳です。また、詩篇90:10には、「私たちの齢は七十年。 健やかであっても八十年」と記されています。ですから、創世記6:3が寿命をさして120年といったと解釈し、それがあまり正確でないことを示すよりも、もう一つの、さばきまで120年と解釈する ほうが、預言の成就の正確さという観点から見ても理解しやすいのではないかと思います。
創世記6章前半を見ると、その時代の人々は神を畏れる心を失い、地上には悪が満 ち溢れていたことが記されています。5章に書かれているノアの父祖たちは、主を畏れる心を持った立派な人たちだったのですが、聖霊が彼らを通して語ったことばを聞いても悔い改める人 が全く起こされないほどに、当時の人々は堕落してしまっていました。しかし、主は憐れみ深く、突然にさばきを下されるのではなく、人々に悔い改めを呼びかける期間として120年を設けられ たのです。そして、それが預言として、恐らく、その時点で生存していた最年長の父祖メトシェラに与えられたものと考えられます。洪水120年前の時点で、生きていた父祖たちは、メトシェラ( ヘブル語で「彼が死ぬときにそれが落ちてくる」の意)、ノアの父レメク、そしてノア。彼らがこの預言を受け取って、直ぐにノアに箱船建造命令(創6:13-21)が与えられ、直ちに建築に着手した と理解すれば、箱船建造期間は120年ということになります。
A約100年という考え。
@と同様に、さばきまでの期間は120年と解釈しますが、ノアに箱船建造命令(創6:13 -21)が与えられたのが、6:10に記されている3人の息子が生まれた直後だと考えます。
ノアの3人の息子の年齢について。
創 11:10、洪水の2年後にセムが100歳になって いることから、セムは洪水の98年前(ノア502歳の時)に生まれたことが分かります。ヤペテ(創 10:21)については、これも日本語訳と英語訳で異なる解釈があり、日本語訳(新改訳)ではに「 セムはエベルのすべての子孫の先祖であって、ヤペテの兄であった。」となっていますが、英語では「And children were born also to Shem, the father of all the children of Eber, the brother of Japheth the elder.」(New King James Version)となっており、これを含むほとんどの訳、そしてヘブル語のマソラ本文にしても、セムは長兄ヤペテの兄弟として説明されています。また、ハ ムは9:24に末子として書かれています。ですから、ノアの3人の息子の生まれた順は、ヤペテ、セム、ハムとなります。ノアが500歳になったときヤペテが生まれ(5:32)、502歳のときセムが生ま れました(11:10)。ハムがいつ生まれたかははっきりと記されていませんが、セムが生まれて数年のうちではないかと思われます。
よって、3人の息子が生まれてまもなく、ノアに 箱舟建造命令が下され、ノアが直ぐに建築に着手したと考えると、箱船建造期間は約100年(100年以下ですが)ということになります。(→これがポストカードに記された立場です)
B約70年以下という考え。
120年の解釈、ノアの3人の息子の生まれた時期についてはAと同じ。ただし、箱船建造命令は、ノアが3人の息子を授かった直後ではなく、ノアの3人の 息子が結婚した後と考えます。それは、創6:18「あなたは、あなたの息子たち、あなたの妻、それにあなたの息子たちの妻といっしょに箱船にはいりなさい。」とあることから、箱船建造命令が 出されたときに、ノアの息子たちは結婚して妻がいたであろう、と考えるからです。つまり、結婚適齢期が30歳と想定すると、約100-約30=70年くらいではないかと考え、洪水建造命令や建築 開始は、最も早くても洪水70年前で、それ以下だろう、という考え方です。(→これはアンサーズ・イン・ジェネシスの考え方です)
C約20年という考え。
ある方の試算による と、一人の大人が一日に約400リットルの木材(ドラム缶2本分の木材)を加工して箱舟を建設した場合、安息日を休んで1週間6日働くと、あの大きさの箱舟は84年で完成するということです。 2人ならば42年、4人(ノア・セム・ハム・ヤペテ)ならば21年です。ノアの一家(使用人もいたかもしれません)による総出作業であったと考え、何十人もの人手で建設したと考えれば、数年間で 建設できたということになります。ただこの試算は、創6:15で指示された箱船の大きさから必要な木材の量を概算し、木材加工の期間だけで計算されています。
しかし、こういっ た大きな建造物の設計・建築にはこの試算には含まれていないあらゆる工程があり、各工程において時間がかかります。まずは模型を作って計算し、詳細な設計図を書いたことでしょう。ま た、約1年間、大人8名と、動物約16000頭(これは別の試算があります)が生活するに耐えられるような内部の部屋のつくりから、食料や水の供給システム、排泄物の処理システム、空調シス テムなど、かなり複雑な技術が要求されたと考えられます。また食料も特別に加工して、船に載せたと思われます。こういったさまざまな工程を含めた建築には相当な労力がかかっただろうと 思われます。(残念ながらそういった詳細の設計図は残っておりませんし、箱舟も確かには発見されていないので、当時、どれほどの技術があったかを知ることはできていません。)
以上、創造論の立場から見た、箱船の建造日数に関する解釈の代表的なものを説明させていただきました。それぞれ、聖書的な根拠の度合いや現実的な試算まで、さまざまですが、こ のように比較検討することによって、より聖書の原文の意味に忠実な理解を深めることができれば幸いと存じます。
なぜ洪水が地球規模だと分かるのですか?
聖書には、BC2350年頃、地球規模の大洪水が起きたことを証言しています。
「大洪水 が、四十日間、地の上にあった。水かさが増していき、箱舟を押し上げたので、それは、地から浮かび上がった。水はみなぎり、地の上に大いに増し、箱舟は水面を漂った。
水は、いよ いよ地の上に増し加わり、天の下にあるどの高い山々も、すべておおわれた。水は、その上さらに十五キュビト(約6.8メートル)増し加わったので、山々はおおわれてしまった。
こうし て地の上を動いていたすべての肉なるものは、鳥も家畜も獣も地に群生するすべてのものも、またすべての人も死に絶えた。」(創世記7:17〜21)
単純に考えて、一地域での 洪水であれば、百年近くもかけて箱船を作る必要はなく、どこか遠く、高い山の上に逃げ込めばよかったはずです。
また、多くの地質学的証拠も、地球規模の洪水(大激変)が起 きたためとする、「洪水モデル」で考えると、実につじつまが合うのです。
・どこまでも続く水平な地層
・プレートテクトニクス
・エベレスト山頂からみつかる貝殻の化石
・ 氷河期
創造論と進化論に関する全般的な質問
創造論が正しいなら、どうして世の中は進化論ばっかりなのですか?
進化論の根本思想は、『創造主の存在の否定』と『宇宙や生命の自然発生』です。そして人間こそがその進化の頂点に立っている、というものです。
創造主に背を向けて生きている多くの人々にとって、自らが神のような存在になれるという進化論の思想はとても好ましいものです。しかし、これは自分が最終的には滅ぼされることを知っているサタンが、できるだけ多くの人間を道連れにしようとする最大最強の作戦であることを、私たちは知る必要があります。
校の先生や教科書、テレビ番組の説明は、もっともらしく思えるのですが。もし間違っているのであれば、何故あんなにはっきりと語られているのですか?
実際の研究現場では、進化論には疑問点や解決出来ない問題点が沢山あることが分かっており、科学者は頭を悩ませています。
しかし、学校の先生、教科書やテレビ番組の編集者は、そのことをよく知らないか、あるいはその問題点に気付いていないのでしょう。別の言い方をすれば、進化論を疑いの余地のないものと信じこんでいるのです。また、進化論をおかしいと思いつつも、進化論的な発言をしなければならない事情や立場もあると思います。
教科書や新聞では、「××億年前の××の化石が発見」「××億年前に××が原因で進化した」みたいに断定されていますが、なぜですか?
実は、研究の第一戦の現場では、決して断定はしません。「そのように考えられている」あるいは「考えるのがふさわしい」となっています。それは、科学的事実は必ずしも真理ではなく、あくまでその時点で最もありそうな仮説であることを、科学者自身が認めているからです。マスコミや解説書、教科書などで断定しているのは、聴衆や読者に分かり易くするためなのです。最近の教科書や記事をよく見る「・・・と考えられています」と表現されるようになってきています。
なぜ、進化論が間違いであることを学ぶ必要があるのですか?
進化論思想は、生存競争や弱肉強食を正当化し、強調します。その延長線上に、侵略戦争や大量虐殺、いじめ、また不倫や同性愛などの容認があります。進化論思想は全世界各地で、道徳的、倫理的な混乱を巻き起こす元凶となっているのです。
また、進化論によると、人間は肉体的にも精神的にも知的にも進化して、ますます高等に優秀になるはずなので、罪の許しは必要ないと考えます。進化論は 救い主を不要とする点も、聖書信仰と違うところです。
聖書と進化論、両方信じてはいけないのですか?
残念ながら、聖書と進化論を両方信じることはできないことなのです。なぜなら、聖書と進化論では、元になっている考え方が、根底で全く違うからです。
進化論は、創造主による超自然的な創造のみわざを認めません。何もないところから自然に宇宙が始まり、地球ができ、そこに土や空気のような無生物から生物が生まれ、それがだんだん複雑になって最終的に人にまで進化したと考えます。そしてそのためには、何十億年という長い長い時間が必要であったと考えています。進化論は、創造主抜きに万物の起源を説明しようと願う科学者たちの夢なのです。
しかし聖書は、創造主がおられること、そして、創造主がすべてのものを「種類にしたがって」「6日間で」創造されたことを、はっきりと記録しています。また、造られたものは皆「非常によかった」のですが、その後、人間が罪を犯したゆえに、死や苦しみがこの世界に入ったことを記録しています。進化論を受け入れるなら、これらの聖書の記録が誤りであると認めることになってしまうのです。
聖書の記録がいかに信頼できるものであるかと気づくためにも、進化論の問題点を知っておくことが大きな助けになるでしょう。
進化でも創造でも、別にどちらでもよいのではありませんか?
確かに「聖書を創造主のことばとして受け取り、みことばに従って歩みたい」と願う心がないノンクリスチャンにとっては、進化であろうと創造であろうと関係ない、どっちでも良いと思われるかもしれません。しかし、クリスチャンにとっては、進化は創造主に背を向けることであり、創造を信じることこそ信仰の第一歩である、ということを知って頂きたいと思います。
また、ノンクリスチャンにとっても、進化論が矛盾だらけの仮説に過ぎないと知ること、そして別の選択肢として創造論という考え方があると知ることは、正しい知識と思想を形成する 上でとても大切なことといえるでしょう。
科学的な知識に関する質問
なぜ何億年という長い年月が必要だと言われているのですか?
科学者たちは一般的に、宇宙の起源は約137億年前、地球の起源は約46億年前、生命の起源は約38億年前と言います。これは、進化論の考え方に沿って考えるために、このような長さになるのです。
進化論の考え方に立つならば、すべてが自然に偶然に起きなければなりませんから、宇宙・地球・生命のように複雑なものが無から自然にできるには、気の遠くなるほど長い年月がなければならないのです。
しかし、宇宙・地球・生命を設計・創造されるほどの力のある方がおられるのであれば、そのような長い年月はまったく必要ありません。
「斉一説(せいいつせつ)」とは、なんですか?
斉一説は、進化論の考え方の根底に流れているものです。一般に、生物が単純なものから複雑なものに時間をかけて徐々に 進化したことを進化論といいますが、ダーウィンがそのアイデアをまとめる前から、地質学の分野で斉一説という考え方が発表されており、ダーウィンはそこにヒントを得ていました。斉一説はやがて、科学界の基本信条となりました。
斉一説は「現在は過去を知る鍵」と表現されます。すなわち、現在見られる状況は、昔から今日までずっと変わらず連綿と続いてきたことの延長の結果と仮定するのです。この考え方では、すべてが非常にゆっくりと変化していくことを想定します。たとえば、地層であれば、現在1年に1mm積もることが観察されれば、1メートルの地層は1000年かかって積もったと推測することになります(あくまでも単純化した例えですが)。
しかし、この考えは、短い期間においては正しくても、長い期間においては正しくありません。なぜなら、ひとたび火山噴火や洪水がおきれば、平常時のスピードよりももっとずっと早く地層が積もったり、大きな地殻変動が起きるからです。斉一説では、火山噴火や洪水といった激変的な出来事が過去になかったと想定してしまっていることになり、それでは過去を正しく推測しているとはいえないでしょう。
地層の年代は、どのようにして決定されているのですか?
地層は、砂・泥・小石・火山灰・溶岩などが層になって積もり重なって出来たものです。進化論の考え方では、何十メートルといった高さの地層は何百万年・何億年といった長い期間をかけて積もったものだと考えます。(しかし、広範囲にわたって何層もの地層が水平にきれいに積み重なるには、短期間の間に一気に積もらなければ無理なのです。長い期間をかけていたら、地中に住む生き物が掘ったり、風や水などの影響によって、水平面がぼこぼこになってしまいます。)
地層の年代を推測するにあたって、聖書を信じない多くの地質学者は、まず次のように考えます。すなわち、地球の年齢はとても古くて、動物や植物は下等なものから高等なものへと長い年月をかけてだんだんに進化してきたため、地層の中に生物の化石が含まれていれば、その生物がどれほど下等か高等か、 つまりどれ程古いか新しいかを推測することによって、その地層の年代が大体分かるだろう、というものです。
その上で、現代では放射性物質を用いた年代測定法が用いられます。地層の中に生物の化石が含まれていて、その化石に炭素が含まれていれば、放射性炭素から化石の年代を推測することが出来、その化石が含まれていた地層の年代を推測する参考になります(炭素14法)。また、地層の中に溶岩の層が挟まっている場合には、溶岩の中の鉱物の放射性元素から溶岩が出来た年代を推測し、それを地層の年代を推測する参考にします。しかし、これらの方法で出た値はあくまでも推定値であって、絶対値ではないことを心に留めておく必要があります。
放射性物質を用いた年代測定法とは、具体的にどんな方法なのですか?
ウランなどの放射性物質は、放射線を出しながら、一定の時間経過で別の物質に変わります。ですから、岩石に含まれる放射性物質とそれが変化していく別の物質の比率を調べることにより年代を測定できるというのが、放射性同位元素年代測定法です。
この測定法には、主に二種類のものがあって、ひとつは、生物の化石に対して用いられる炭素14法、もう一つは、火成岩(溶岩)に対して用いられる方法(カリウム=アルゴン法、ウラン=鉛法、ルビジウム=ストロンチウム法など)です。つまり、炭素14法であれば生物の化石、その他の方法であれば火成岩以外には使えません。
この測定法に はいくつかの大きな問題があります。一つには、岩石が生成されたときすでにどれくらいの放射性物質と別の物質が含まれていたかがわからないので、実際よりもずっと古い年代を指し示してしまうという問題です。また、この年代測定法でも斉一説が正しいということを前提にしていますが、地球上の放射性物質がすべて地球由来とは限らず、また変化の割合が一定とは限らないため、斉一説が成り立ちません。他に、岩石には通常、非常に微量の放射性同位元素しか含まれていないため、測定の仕方によっては、数億年の誤差が出てしまうという問題もあります。
最初から年代がわかっている岩石に対して測定してみた結果、実際と全く異なった結果を出してしまいました。そのこともこの年代測定法に限界があることを示しています。
発掘された化石の年代は、どのようにして割り出されるのですか?
もし化石に炭素が含まれていれば、炭素14法という放射性同位元素年代測定法を使うことができます。ただし、炭素14法では、1万年以上の期間を計ることはできないため、比較的最近の生物の化石のみに適用されます。
それ以外の場合には、その化石を含んでいる地層の年代から推定します。その地層の年代が分からないときには、その前後の地層の年代から推定します。地層の年代については、上記Q3で取り上げたように、溶岩が含まれていれば、放射性同位元素で年代測定が行われます。しかし、全ての地層が放射性同位元素で年代測定されているわけではないので、地層の年代も化石の年代も、結局は推定でしかありません。
もし何億年もの時間が経っていないのであれば、数億年かけて削られたといわれているグランドキャニオンのような地形はどのように出来たのですか?
これまでグランドキャニオンのような峡谷は、その底を流れている川が、何億年もかけて少しずつ削っていった結果であると言われていました。
しかし、1980年代、アメリカ北西部にあるセントへレンズ山の大噴火とそれに伴って発生した泥流によって、峡谷があっという間に切り開かれてゆき、その後に、谷底に水が流れ、川になったことが観察されました。(リトルグランドキャニオンと名づけられました。) つまり、グランドキャニオンのように大規模な峡谷は、ノアの洪水という全世界規模の大激変がきっかけでできたと考える方が、地質学的に見てもはるかによく説明できるのです 。
もし何億年もの時間が経っていないのであれば、化石はどのように出来たのですか?
化石は、非常に急速に石灰質の鉱物や泥や砂の中に閉じこめられないと出来ません。そうでないと死んだ生き物の体は腐敗し、化石として残る前に消えてなくなってしまいます。急速に土砂の中に閉じこめられた後は、土砂に含まれているミネラル分が生物の組織と徐々に入れ替わることで化石化します。
また、生物ではありませんが帽子や鉄線といったものが、ある条件下に埋められて、数十年の間に石化したケースが確認されています。
化石が「何億年前のもの」といわれるのは、主に、化石が見つかった地層の年代によるためです。地層の年代については、上記の「地層の年代は、どのようにして決定されているのですか?」を参照してください。
大陸移動説は間違っているのですか?
一般の科学では、大陸移動説の提唱者はアルフレート・ウェゲナーで1910年に提唱したことになっていますが、実は1859年に、創造論者であったアントニオ・スナイダーが、創世記1:9〜10に大陸が一つであったことが暗示されていることからヒントを得て提唱したのが始まりです。
大陸移動説は、プレートテクトニクス理論の普及と共に受け入れられるようになりました。プレートテクトニクス理論とは、地球の表面はいくつかの堅いプレートからできており、そのプレートがゆっくりと移動することによって、その上に乗った大陸が分かれたと考えます。またプレートが衝突して盛り上がった所には山脈が生じ、プレートが衝突して沈み込んだには海溝が生じると考えます。
しかし、年に10cmほどのプレートの移動・衝突でヒマラヤ山脈が生じたとは考えにくいのです。なぜなら、何千万年もの長い間移動して、すっかり堅い岩石になってしまった地層が衝突したら、ばらばらに崩れてしまいます。地層の形をそのままに残した山脈など出来そうにありません。
創造論では、ノアの洪水の時に急激なプレートの移動が起こったと考え、洪水によって出来たばかりのまだ柔らかな地層が衝突して盛り上がり、大山脈や大海溝が出来たと考えます。これを激変プレートテクトニクス・モデルと呼びます。
恐竜は実在したのですか?
恐竜の化石は沢山発掘されているので、今では恐竜の実在が疑われることはほとんどありません。ごく最近、完全に化石化されておらず、血管を含む軟組織が残っているティラノサウルスの骨の化石が発見されたことがサイエンス誌に発表されました(2005年3月)。この恐竜の軟組織の発見は、恐竜が絶滅したのがよく言われているように約6500万年前といった太古のことではなく、つい最近のことだと示す決定的な証拠と言えます(軟組織が何千万年も間保存されるというのはありえないため)。
聖書では、恐竜は創造週の5日目もしくは6日目に創造され、6日目に造られたアダムと同時代に生きていたことを記しています。
なぜ恐竜は絶滅したのですか?
進化論的には定説はありません。巨大な彗星の衝突によって気温が急激に下がり、絶滅したとの説がよく取り上げられていますが、彗星の衝突によって引き起こされたどのような現象で恐竜が絶滅したかは分かっていません。衝突によって巻き起こされた気象の激変説や衝突による急激で猛烈な気温の上昇説だとか、気温低下でオスばかり生まれるようになったため絶滅したという説まであります。また、彗星 衝突説以外にも、アルカロイド中毒説や集団便秘説、哺乳類との競合説、火山活動説などが提唱されています。
創造論では、恐竜も箱舟に入ってノアの洪水を生き延び、上記にあるように、比較的最近まで生きていたのではないかと考えます(世界各地にあるドラゴン伝説もそのことを示していると考えられます)。そして、今日、様々な種の生物が環境の変化に耐えられずに絶滅していっているように、恐竜も洪水後の世界において絶滅していったと思われます。
地球から太陽や惑星への距離は、どのようにして測定されているのですか?
月や太陽のような近い星の距離については、視差によって測定できます(三角測量と呼ばれる)。離れた2点からものを見ると、それぞれからの見る角度が違ってきます。この角度の違い(これを視差と言います)によって距離が分かります。これは非常に信頼性が高い方法です。我々の2つの眼も、同様にして距離を測っています。
しかし遠い星に対しては、地球上の2点からでは2点間の角度はほとんど0に等しく、この視差による測定法では1000光年程度の星の距離しか測れません。
遠い星の距離の測定は、どのようにして行われているのですか?
「ドップラー効果」を知っていますか?ある波長の光源や音源が、近づくと短波長へ、遠ざかると長波長へずれる現象のことです。つまり、救急車が近づいたり遠ざかったりすると音が変わるのと同じです。光の場合は、遠ざかると長波長側、つまり赤い色に変化します。これを「赤方偏移」といいます。
ハッブルという天文学者は、いくつかの星の観察から、統計的に、星はお互いに遠ざかりつつあること、すなわち宇宙は膨張していることと、星の距離と赤方偏移が比例することを提唱しました。星の光の波長がどれくらい赤方偏移しているかによって、統計的にその星までの距離を推測します。これをハッブル則といいます。しかし、ハッブル則は仮説であって、証明されたわけではなく、比例定数(これをハッブル定数という)の求め方次第で、遠くの星の距離や宇宙の年齢も変わります。
また、遠い星には周期的に光度を変化させるものがあります。それを変光星といいます。変光星の光度の変化の周期とその星までの距離とが統計的に関係があると仮定して、観測された星の光度の変化の周期から距離を推測することもあります。
ビッグバン説をどう理解したらよいのですか?創造主がビッグバンを引き起こされたと理解してはいけないのでしょうか?
宇宙が無から生じたという点では、ビッグバン説と聖書は同じです。しかし、ビッグバン説では、太陽が地球より前にでき、太陽からのエネルギーによって生命が生じたとするので、この点で、聖書とは明らかに矛盾します。創造主は後にこのような説が登場することを予測され、太陽を創造される以前に、光を利用してエネルギーを作り出すことのできる植物を創造されたのかも知れません(太陽の創造は第四日、植物の創造は第三日)。
また、ビッグバン説では、宇宙が今の姿になるまでには百何十億年という長い年月を要したと考えますが、聖書では、天地創造が一週間で行われ、それは約六千年前のことであったと証言しています。創造主がビッグバンを用いて天地創造をされたと考えるなら、創世記の記録は歴史的事実ではないことを認めることになるのです。
星が何億光年先にあるということは、宇宙の年齢が何億年ということになるのではないのですか?
星の距離はよく何「光年」という単位で表されます。1光年というのは光が1年間で移動する距離のことですから、星が何億光年先にあるということは宇宙が何億歳であるということを示しているように思われます。それはシンプルに、「時間=距離÷速度」という方程式から考えて、遠い星からの光が届くには長い時間が必要という結論になるからです。
しかし、創造を信じる物理学者ラッセル・ハンフリーズ博士は、天地創造から6千年程度しか経っていなくても、遠くからの星の光が地球に届くことを示す「ホワイトホール説」を提唱し、一般の物理学者からも一目置かれています。
アインシュタインの相対性理論は、引力が時間を歪めることを示しています。そこから導き出されるホワイトホール説では、地球が膨張している宇宙の中心近くにあると仮定すれば、宇宙全体の引力のせいで地球ではゆっくり時間が進んでいる間に、宇宙の端の方にある遠くの星が数億年という年月分遠ざかっているといったことが起こることになるのです。
こんなに多くの星があるのだから、どこか別の惑星にも生命体が存在するのではありませんか?そこにも、創造主は別のかたちでご自身を啓示されているようなことはないのでしょうか?
世界中の科学者が一所懸命、地球外生命との交信を行おうとしていますが、未だに実現していません。また、地球のような環境にある惑星も観察されてはいません。そもそも、地球外生命を探そうとする動機は進化論に起因します。進化論によれば、地球に生命が進化したのは偶然の組み合わせの結果であり、確率の問題なので、この広大な宇宙のどこかにも、たとえ非常に少ない確率であっても同じように偶然が重なって、生命が発生する星があるはずではないか、と期待するからです。
聖書には、創造の初めからの歴史とこれから実現するであろう未来の出来事が具体的に記されていますが、その中に、地球外生命との接触についての記事はありません。また、この天と地、つまりこの世界は人間のために創られたと聖書は言っています。ですから、聖書の視点から見れば、人間とそれを取り巻く生物はこの地球のほかには居ないと思われるのです。
聖書の記述に関する質問
六日間で天地を創造するというのは、あまりにも短すぎるのではないですか?
私たちは、創造主が、たとえ1秒でも1000分の1秒でも、ほんの一瞬で天地を創造できる御力をお持ちであることに気づかなければなりません。むしろ、主が6日間かけて創造され、その後に1日休まれたことにこそ、特別な意味があると言えるのです。6日間では短すぎる、不可能だと思ってしまうとするなら、それは私たちが無意識のうちに、人間的な判断基準(進化論の視点)を用いて創造主のことばを理解しようとしているからでしょう。
「一日は千年のように」という聖句があるのですから、創造の一日は、実は非常に長い期間のことを指しているのではないのですか?
2つの視点から整理してみましょう。
1つは、「一日は千年のように」という聖句(第二ペテロ3:8〜9)の前後を読んでみてください。それが、「終末のさばきの日は一体いつになれば来るのか」という問いに対する答えとして書かれているものであって、創造の週の日を説明している箇所ではないことが分かります。みことばを文脈から切り離して、著者の意図しない使い方をすることは危険です。
もう1つは、出エジプト記20:8〜11に、安息日について述べられていることを考えてみましょう。主が六日のうちに天地万物を造られ七日目に休まれたように、イスラエルの民に対して、六日間働いて七日目を主の安息日として覚え、聖なる日とせよ、と、主ご自身がご自分の創造のみわざを根拠にモーセに命じておられます。もし創造の一日がモーセが理解しうる通常の一日と異なったものであれば、安息日を定めることに関して主はモーセを欺かれたことにならないでしょうか。
四日目に太陽ができたのに、一日目に光があるのは矛盾していませんか?
昼と夜があるためには、太陽が有る必要はありません。光源があり、地球が自転していればよいのです。
創世記1:5には、すでに「夕があり、朝があった」と書かれているので、一日目から地球が自転していたことは明らかです。四日目までの光源が何であったかは記されていませんが、主ご自身が光源だったと考えることもできます(ヨハネ1:4,5)。
創世記一章で「創造された」と記されていない生き物(微生物・ウイルス)などはどうやって出て来たのですか?
聖書は、生物学的な立場に立ってすべてのことを記しているわけではありません。しかしながら、根粒菌(こんりゅうきん)のように、植物と共生して栄養のやりとりをしている細菌がいますので、おそらく細菌の一部は植物と同時に造られたと考えられます。しかし、創造の初めには「すべて良かった」と書かれているので、害毒を生じる「悪い」細菌やウイルスは、人間の堕落以降、それまで良かったものが変化して生じたと考えられます。
アダムのあばら骨からエバができたというのは本当ですか?
あばら骨(肋骨)の骨髄は、脊椎などと並んで血を造るための細胞分裂が盛んな所であることが分かっています。聖書には血液の中に命があると書かれています。現代の生命科学では、乳腺の細胞からクローン羊ができることを実証しました。万物の創造主はもちろんその仕組みをご存知で、肋骨の部分を用いてエバを創造されたのでしょう。
アダムは、実在する人物なのですか?人類の祖先を象徴する存在として書かれたのではないのですか?
歴史上の人物、特にその人の骨や髪の毛などが残っていない場合、その実在を科学的に証明することはできません。しかし、その人が存在したという「証言の信憑性」を科学的に検証することはできます。
聖書はアダムが一人の人物として実在したと証言しています。さまざまな考古学的発見によって、聖書の記述は信頼に足りるものであることを一般の学者も認めています。「死がひとりの人を通して来たように、死者の復活もひとりの人を通してきたのです」(Tコリント15:21) とあるように、キリストによる罪の贖いと永遠の命は、最初の人アダムの存在がなければ意味をなさないのです。
アダムは本当に930年生きたのでしょうか?
人の寿命が100歳ぐらいになったのはノアの洪水以降です。
アダムからノアまではほぼ全員、900年前後生きていますが、息子セムは500年、その子や孫は約400年、アブラハムやその父テラは約200年というように約半分ずつに減少していき、モーセの頃になると120年になってしまいました。この状態が今日も続いています。
これはノアの洪水前後で、地形や気象と共に人体にも大激変が起こったからと考えられます。原因は明確ではありませんが、ノアの洪水の出来事をきっかけに、寿命に関する遺伝子に大きな変化が起きたと考えられています。
カインはどこから妻を得たのですか?
カインの妻は、カインの姉妹もしくは姪の一人です。
同様に、アダムの後継者セツも姉妹又は姪の一人と結婚したはずであり、兄弟姉妹の間での結婚が禁止されたのはモーセの律法によってです。アブラハムの妻サラも異母妹でした。(創世記20 章12 節)。今日、兄弟姉妹などの結婚が禁じられているのは、近親者間の結婚により遺伝的な病気を持った子どもが生まれる確率が高くなるからです。人類の始祖、アダムとエバは傷のない完全な遺伝子を持っていましたし、その後何世代も問題がなかったと思われます。ノアの洪水によって地球環境が劣化し、寿命が急激に短縮したことに明らかなように、遺伝子の傷が時代を経るにしたがって増幅しました。そのこともあって、主は律法において、近親結婚を禁止されたものと考えられます。
エデンの園は実在したのですか?またそうであればどこにあるのですか?
エデンの園がどこにあったかは今日では分かりません。園から流れていた川の名が、現在メソポタミア文明に関わりの深い、ヒデケル(チグリス)川とユーフラテス川と一致するからといって、メソポタミアにあったとは限りません。なぜなら、ノアの大洪水によって、地球の全面が水におおわれたとき、地形が完全に変わってしまったからです。
どうしてチグリスやユーフラテスのような同じ川の名前が、現在も残っているのでしょうか?
それはリバプールという地名がオーストラリアにあったり、オックスフォードやケンブリッジ、あるいはベツレヘムという地名がアメリカにあるのと同じことで、新しい土地に入っても、故郷の土地の名前を記念してつけたからだと考えられます。
箱船には、本当にすべての生き物が乗ったのですか?
箱船には、現存するすべての生き物の先祖が乗りました。創世記6:20には、「各種類」の鳥や動物を箱船に乗せたとあります。たとえば、現存する犬にはたくさんの品種がありますが、箱舟にはその大元になる動物のオスとメスが乗ったことでしょう。このような元になった動物は1万6千種類程度であったと考えられています。
箱船はおよそ、長さ130メートル、幅22メートル、高さ13メートルの大きさがありました。それは、1車両あたり240匹の羊(動物の大きさの平均はだいたい羊くらい)を載せることのできる「米国の標準的貨物列車」の車両、522台分の容量がありました。1万6千種類の動物のつがいを入れても充分な空間的余裕があったことがわかっています。(ちなみに、恐竜などはあまり場所をとらない子どもを乗せたと考えられます。)
バベルの塔の事件で、どうして人々は急に異なる言語を話すようになったのでしょうか?
サヴァン症候群をご存じでしょうか。サヴァン症候群の人は、知能や心身の障害があるにもかかわらず音楽を一度聞いただけでピアノで弾けるようになったり、何百冊の本をくまなく記憶したり、紀元前から200世紀までのカレンダーが頭に入っていたりするのです。
つまり、人間の脳にはこのようなすごい能力が備わっているのですが、普通の状態ではそれが隠されているのだと考えられます。
バベルの塔の出来事の時、創造主は超自然的に、人がこのようなすごい能力を発揮して、新しい言語を突然話せるようにされたのかもしれません。
創世記は、誰が書いたのですか?
聖書66巻のうち、創世記から申命記までの最初の5巻は「モーセ五書」と呼ばれ、伝統的に紀元前1400年ごろにモーセが執筆したと考えられています。
創世記以外のモーセ五書はモーセが生きた時代の出来事なので、モーセが当事者として記したものと思われますが、創世記の出来事はモーセよりも前の時代のことです。ですから創世記については、モーセが直接の著者ではなく、当事者の族長たちが粘土板などに書き残したものが代々引き継がれ、やがてそれをモーセが受け継いで、編纂して、今日見られる創世記の形に仕上げたのでしょう。ですから創世記は、当事者たちが書き残した歴史記録であって、神話ではないのです。
天地創造はいつ起きたのか、聖書の記述から分かるのですか?
アダムの創造(天地創造第六日)からノアの息子が生まれるまでの年月は創世記5章に、ノアの息子からアブラハム契約までの年月は創世記11章に記録されている系図から分かります。また、列王記・歴代誌・預言書などの記録から、バビロン捕囚までの年月が分かります。そして、バビロン捕囚はBC586年であることが考古学的に分かっているので、逆算すると、天地創造は大体BC4千年ごろになります。つまり、聖書の記録から計算すると、現在は、天地創造から約六千年経っていることが分かるのです。
さまざまな文明が残した記録もどんなにさかのぼっても約5千年くらいです。それらも聖書の記録を裏付けているといえます。
(有名なアッシャー司教の計算によると、天地創造はBC4004年となっています。ノアの洪水は天地創造から1656年、洪水からアブラハム契約までは427年。そして、アブラハム契約から出エジプトまでが430年(ガラテヤ3:16)、出エジプトからソロモンによる神殿建設着手までが480年(第1列王記6:1)、ソロモン王の統治が40年(第1列王記11:42)、ソロモン王の統治が終わってからバビロン捕囚までが390年(エゼキエル4:4−5)と計算されています。)

